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自分の価値は自分で決める!?あなたの時給を考えよう

2018年01月01日

通常の勤め人の給料は、会社が決めています。時給○○○○円、月給○○万円、年俸○○○万円等など。定義は様々ですが、支払側である会社(正確には人事等)が、総合的にその人の価値を判断して給料が決められます。

それではフリーランスの場合はどうでしょうか。もちろん給料ではなく、案件ごとの作業に対する収入となるわけですが、それを支払うのはクライアントです。しかし当然ながら、支払側であるクライアントが金額を決めるわけではありません(もちろん一部例外もありますが)。

案件ごとの作業に対する金額を決めるのは、サービス提供者であるフリーランスの方です。フリーランスは、自分のサービスの価値や、得たい金額を考慮し、自分で金額を付けられるのです。その金額がクライアントに受け入れられるかどうかは別として、この自由さはうれしいですよね。

しかし逆に言えば、自分自身の価値や、作業時間に対して欲しい金額を認識していないと、どうやって価格を付けたらいいのかが難しいのも事実です。このページでは、価格を付ける際に重要なことについてじっくり考えていきましょう。

もっとも重要な指標である時給

案件ごとの作業に対する金額を決めるのは、フリーランス自身だと先ほどお話ししました。しかし、それの金額は、具体的にどうやって決めればいいでしょうか。主な決め方としては、自分の時給から決める方法と、作業の価値から決める方法があります。ここでは、基本的な方である時給に関することをお話ししていきましょう。

時給が分からないと適切な見積もりができない

時給というのはご存じの通り、一時間あたりの単価です。フリーランスを始めるには、これをまず最初に決めておかなければなりません。

というのも、時給が分からないと適切な見積もりすらできないからです。例えばあなたがお客さんから見積依頼を受けたとします。あなたはその案件について、5時間くらいかかりそうだと判断しました。それではその作業で、あなたはいくらと見積もるのでしょうか。1ページいくらなどと単価がある程度決まっているようなものならかまいません。しかしサービスの内容によっては、そうはいかないものもたくさんあります。

そんな時、自分の時給を明確にしておかないと、何を基準に値段を付けていいのかが分からなくなってしまうのです。値段の付け方の要素は時給だけではありませんが、それくらいは一商売人として、しっかりと認識しておく必要があります

最低5000円以上を目指そう

さて、それではあなたの時給はどれくらいに設定すればいいのでしょうか。もちろん、それはあなたの自由です。あなたがお客さんに提供できる価値をもとに、好きな金額にすればいいでしょう。

私がいままで様々なフリーランスの方のサイトを見たり、お付き合いしたりした 感じでは、およそ1000円~10000円くらいが一般的なようです。何とも幅が広いですが、その人の能力や戦略によって異なってきます。

自信があれば、高めでもかまいませんし、最初は経験を得るため、安めに設定することもあるでしょう。

もしどうしようかと悩まれている方がいれば参考にしていただきたいのですが、私はフリーランスWebデザイナーの時給は5000円がある種のラインだと思っています。あくまで私の経験則なので絶対的な金額ではありませんし、地域差もあるとは思います。しかし私はこれを下回ると、満足いくクオリティを出していくのが難しくなってしまうと考えています。もちろん状況によっては妥協するときもありますが、これを最低ラインの目安にしています。

もしこの金額を「高っ!!」と思われた方は、おそらくサラリーマン的な発想がついてしまっていると思います。時給5000円レベルの仕事といったら、単純計算すれば90万前後の月収です。そんな金額は会社員のWebデザイナーではそうはもらえないでしょうから、ちょっと高いと思われるのも無理はありません。

しかし見落としがちなのですが、フリーランスの仕事は制作だけでは無いのです。請求書を作ったり、契約書をつくったり、見積書をつくったり、経理をしたり、経営戦略を考えたり、打ち合わせにいったり(必ず成約するとは限らない)、飲みに行ったりと、フリーランスの仕事はかなり幅広いもの。直接的にはお金の発生しないこともたくさんやらなければなりません。ですから、それらに対するコストを制作コストと合わせると、その程度はもらっておかないとなかなか利益が出ないのです。

最初だから多少安めにする場合であっても、将来的には5000円以上を目指すことをお勧めします。もちろん自分の価値を高めていきたい方は、1万・2万と、もっと高い時給を目指していってください。

途中からの値上げは注意

戦略上、最初は時給を安くしたとします。しかし、その状態で得たクライアントにはなかなか大幅に値上げを要求することが難しくなります。あまり安くしすぎないようには気をつけてください。

事業を安定させるためには事業分もとっておく

あなたが行うフリーランスとしての活動は、何度もお話ししているようにビジネスです。調子がいい時もあれば、悪い時もあります。それに、未来の収入が保証されることは一切ありません。何を言いたいのかというと、ビジネスの存続を守るため、ビジネスの蓄え分も考慮に入れた時給にしておく必要があるということです。

あなたが生活できるだけの金額を生み出せればOKというようでしたら、少ない時給でもいいと思われるかもしれません。しかし、あなたのビジネスをより安定させるには、あなたの事業の蓄えも確保しておく必要があります。つまり時給には、あなたの取り分と事業の取り分の両方を考えておかねばならないということです。

わかりやすく例えれば、会社と同じだと考えるといいでしょう。会社は社員(フリーランスの場合はあなた)に給料を払うためにお金を稼ぐのではありません。会社としての利益を上げ、体力をつけ、さらなる利益を出すためにお金を稼ぐのです。

今はまだわからないかもしれませんが、あなたも数年フリーランスを経験すれば、5000円がいかに高くない金額だということが分かってもらえると思います。自分一人の事業だと思わず、自分の事業というパートナーと一緒に仕事をしていると考えてみてください。

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