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早めの行動がベスト!やるなら一日でも早く始めた方がいい理由

2018年01月01日

当サイトをご覧になって、「自分もフリーランスWebデザイナーを始めてみようかな」と思われた方もいるかもしれません。責任を持って仕事に取り組むという心構えとやる気、それと環境さえ整っていれば、それはとてもいいことだと思います。

ところで……その場合、あなたはいつフリーランス活動をスタートしますか!?今日?明日?一週間後?一ヶ月後?一年後?

もちろん、人それぞれ状況が異なりますから、いつスタートするのも自由です。しかし、一点だけお話ししておきたいことがあります。それは、もしフリーランスを始められる環境があり、なおかつ決意を固めたのであれば、スタートは早ければ早い程いいということです。なぜ私がそう考えているのかについて、このページでお話ししていきます。

理由1-気持ち的な問題

まずは気持ち的な問題に関することからお話ししていきましょう。もちろん性格は十人十色ですから、これからお話しすることは全ての人にあてはまる訳ではありません。ご自身の性格を考えた上で「大丈夫!」と思われるようでしたら、忘れてくださって問題ありません。

特に、今現在やる気が十分にあり、なおかつ「始める日が来るのが楽しみ!」という方は、心配されなくてもおそらく大丈夫だと思います。逆に、フリーランスになりたいけれどちょっと面倒・または不安、という方には読んでいただきたいと思っています。

人は先延ばしをしてしまいがち

人間というのは、ついつい先延ばしをしてしまう生き物です。その対象が面倒だったり、心理的・肉体的にハードルが高いことの場合は、特に先延ばししやすいようです。また、緊急性のないこと。つまり今すぐ始めなくても不利益を被らないようなこともそうですね。

フリーランスWebデザイナーを始めるということは、まさにこの先延ばししやすいことにあてはまるのではないでしょうか。

活動開始の際は、調べなければならないことがたくさんです。税務署への手続き、自分のサイトの準備、ドメイン・サーバーの準備、名刺等各種営業ツールの準備等など。何も分からない状態であれば、結構手間がかかることがもりだくさんです。

また、心理的な面での負荷もかなりのものです。なにしろはじめての体験ですから、ちゃんと仕事をこなせるかどうかや、クライアントとうまく打合せができるか、本当に自分に出来るのかなど、不安なこともあるでしょう。

それに、失業中などの理由でもない限り、多くの方にとっては緊急性も無く、その場合は今すぐ始めなくても誰からも文句は言われません。

こうしてみると、先延ばししやすいことの典型だと思いませんか!?ですから、理由もなく活動開始時期を後に設定すると、いざその時がきたときに先延ばしをしてしまいやすいのです。

これは、本人にやりたい気持ちはあるのに、面倒さや不安からやりたくない気持ちも同時にあるという矛盾ですね。ダイエット(もしくは筋トレ)に例えると分かりやすいですが、痩せて魅力的な自分にはなりたいけれど、つらいことや面倒な運動はやりたくなくて、なかなかダイエットを始められない、というようなものです。

もちろん、面倒さや不安以上にやる気が勝っている人は問題ないこともあるでしょうけれど、それでも早めに行動することに越したことはないと思います。

モチベーション(やる気)の低下

誰しもフリーランスWebデザイナーになる!と決めたときは、最もテンションが高まっている状態、つまりモチベーション(やる気)に満ちあふれていると思います。しかし注意したいのは、モチベーションというのは時間とともに少しずつ減少してしまうことが多いということです。

フリーランス活動を開始するというのは、お湯を沸かすときと似ているかもしれません。モチベーションが沸点(100度)を超えていたら行動を開始できるとすると、沸点未満(99度以下)なら、たった1度の違いで行動できなくなります。興味深いのは、1度でも99度でも沸騰しない(=行動できない)という点では同じだということ。ほんのちょっとモチベーションが下がるだけで、行動できなくなってしまうこともあるのです。

したがって、活動開始時期を遠い未来に設定すると、いざ予定していた時期になった際、フリーランスをスタートさせる程のモチベーションが無くなってしまうことも考えられます。

それだけではありません。時間が経つと弱気の虫が出てくるものです。「本当に自分にできるのだろうか」「もっとスキルを身につけた方がいいのではないか」「やっぱり未経験ではだめなのではないだろうか」等と考え始めてしまいがちです。つまり、自分で「できない言い訳」を考えてしまうというわけですね。こういう心理状態になっても、モチベーションは大きく減少してしまいます。

これらの理由から、モチベーションが上下しやすい方、飽きっぽい方、悩み癖がある方は早めに(モチベーションが沸点にある内に)始めた方がいいと私は考えています。

思い立ったが吉日!or 日時を厳格に設定するのがお勧め

もしあたなたが、これまでの2点にあてはまりそうな性格の持ち主であれば、できるだけ早めに始めるよう計画した方がいいでしょう。

特に今すぐにでも始められる状況にある方であれば、思い立ったが吉日です。モチベーションが下がったり、弱気の虫が出てきたりしないうちに、まずは行動を開始してしまうのも一つの手だと思います。あれこれ考えて悩むよりも、スパッと行動してしまった方がいいことって多いですしね。

もし事情により今すぐ始められない場合は、「○年の○月○日にフリーランスWebデザイナーを始める」と具体的な日にちを先に決めてしまうのもいいでしょう。そしてそれは自分との絶対の約束とし、何があってもその日に始めるように定めます。約束の印として、人に宣言したり、プリントアウトして署名したりするのもいいでしょう(なんか自己啓発っぽいかもですが)。

これはいわゆるコミットメントであり、これを行うと、自然と約束を守れるようになります。フリーランスWebデザイナーになることに関わらず、いろいろなことで使えるのでお勧めですよ。

理由2-利益に関して

今すぐフリーランスとして行動をおこすことをお勧めしているのは、先延ばし防止やモチベーションの低下などの気持ち的なものだけではありません。 利益、つまりお金的にも早く始めた方がいい理由があります。

先行者利益

先行者利益という言葉は耳にしたことがある方も多いかもしれません。先に参入したものが、より多くのメリットや利益を得られるという意味の言葉です。この先行者利益、Web業界にとっても無視できない、大きな要素なのです。

とは言っても「Web制作業は登場してから結構経ったし、いまから始めてもどのみち先行者ではないのでは!?」と思われるかもしれませんね。

全体的に見るとそれも正しいです。しかし地域によって、また、特定のエリア内ではまだまだ十分先行者の場合もあります(競争が激しいここ東京でも、駅単位で見ればライバルが少ないorゼロの場合もあります)。

ライバルよりも先に営業用Webサイトを作り、先にサービスを始め、先に顧客の心をつかむ。先に地域の一番を獲得する。それに成功すれば、よりフリーランスとしてのビジネス基盤が強固なものになります。

特にWeb制作の場合は、最初に担当した業者が、そのお客さんからの以後の受注をもらえることが多いです。Webは一度作ったら終わりではないので、更新の仕事も発生しやすい。つまり、お客さんに愛想を尽かされないかぎり、継続的な売り上げを見込めることが多いのです。

意外に思われるかもしれませんが、お客さんを獲得するのは早い者勝ちの一面もあるのです。

どんどんフリーランスが増えてくる

今後も、フリーランスやWeb制作業務を行う会社はますます増えてくると推測します。これも、早く行動することをお勧めする大きな理由の一つです。

すでに他ページでお話ししているように、Web制作業というのはおそろしく参入が簡単です。以前はDTP系の会社がどんどんWeb系に進出してきている動きがありましたが、最近では、マーケティング系の会社や映像系、システム系等の畑違いの会社も、Webを請けていることがどんどん増えています。

それに、Web制作を本業とするWeb制作会社自体も、(統計を見たわけではありませんが)おそらく継続的に増えているはずです。ここ東京が最も競争が激しいと思われますが、私の事務所のまわりにも、同業他社が増えています。

それだけではありません。高性能PCが一般的になり、国民総クリエイターと呼ばれるような時代に近づきつつあります。学校でもWeb制作に関する授業を行っているところもあると聞きます。ひいては、10代でもクールなWebサイトを作れる人は、これから当たり前になってきます。

つまりできる人が増え、フリーランス(というより個人で仕事を請ける人)もどんどん増えてくると、私は確信しています。

先ほど先行者利益のことををお話しした際、「すでにWeb制作業者はたくさんいるじゃないか」と思われたたかもしれませんが、これからもっとWeb制作業者は増えてくるでしょう。それであれば、始まりは早ければ早いほうがいい、そう私は思います。

今すぐ早く始めるのと、1年後に始めるのとでは、客観的に見てどちらがいいか。どんどん新しい業者が参入している現在の状況を考えれば、答えは言うまでもありませんよね。

人によってはほぼノーリスク!!そんな方はすぐに行動を

ここまでいろいろと早ければ早いほうがいいとお話ししてきました。いろいろな理由もお話ししてきたつもりですが、そうお勧めする最たる理由は、低リスクで始めることもできるから。これにつきるでしょう。フリーランスWebデザイナーはイニシャルコストは少ないですし、ランニングコストも少ないです。一番大きな当面のリスクは生活費くらいでしょうか(厳密に言えば健康面などもありますが)。

誰でもなれること≠誰でも収入を得られること&得続けられること」でお話ししたとおり、私はフリーランスの収入が0でもやっていける体制を整えてから活動を開始することをお勧めしています。そうすれば、生活費のリスクもほとんどありません(名刺代などの営業ツール費はかかりますが、ほんのわずかです)。

つまりは「売り上げが上がらなかったらどうしよう」「生活ができなくなったらどうしよう」などと考える不安もないのです。これなら、やりたいにも関わらず今すぐ始めない理由はありませんよね。あてはまる方は、できるだけ早く行動を開始した方がいいでしょう。

既存の収入源を絶つことを選択される方は、早く始めた方がいいことは間違いありませんが、慎重に考えてからにしてください。すでに述べたとおり、生活費というリスクがついてくるからです。生活費を稼げなかったときにどうするかまできちんと決めておくくらいの慎重さを持っておかれるといいと思います。早く早くと言いましたが、このケースでは、一定期間は収入ゼロでも生活できるように貯蓄するのも、有効な時間の使い方かもしれません。

迷っている方へ

最後に、もし開始できる条件が揃っているにも関わらず不安や心配から迷っている方がいたら、次の有名な言葉を贈りたいと思います。

「やったことはたとえ失敗しても、20年後には笑い話にできる。しかしやらなかったことは20年後には後悔するだけだ」

小説家 マーク・トゥエインの言葉

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